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トッキー
2015.7.2 01:13新刊情報

『卑怯者の島』へ高まる期待感!

『卑怯者の島』
発売まであと13日!

門弟メーリングリストに記された、
高まる期待感をご紹介します!


みなぼんさんのブログ読みました!
さっそく試し読みをさせていただきましたが、
不思議なのは、29ページを読んでみると、
わしズムで読んでいたときと、
かなり違う印象を受けることに気づきます。
連載されていたときと、時代、それにともなう
空気が変わったこともあると思いますし、
その時代と平行して、その間の時間を
過ごした
自分の中の変化もあるだろうと思います。
いいのか悪いのかわかりませんが、
時代が小林よしのりの作品に近づいてしまった、
という印象です。試し読みだけですが。
それと、裏表紙を見せていただいて、
おっ!と思いましたのは、
わしズムで読んでいたときから、
イメージとして浮かんでいた映画が、
実は「プライベート・ライアン」でした。
「プライベート・ライアン」は、
公開当時劇場で観たのですが、
最初の20分で度胆を抜かれてしまい、
その後の物語、展開が頭に入らないほどでした。

ベトナム戦争が舞台の「地獄の黙示録」も、「ディア・ハンター」も、
映画が終わってもなかなか席を立てないような、
ズシーンと重く強烈な印象を残す作品ですが、
「プライベート・ライアン」(とくに最初の
20分)は、
瞬間的にショック状態に陥ったような状態になりました。
実は私はスピルバーグって、
「激突」と「ジョーズ」以外は好きじゃないのですが、
この「プライベート・ライアン」で見直したんです
(って
世界のスピルバーグにどれだけ上から目線なんだ)。
筆頭戦勝国と言っていい米国の第二次大戦を描いた映画、
しかもノルマンディー上陸作戦なんて、軽快なマーチにのせた、
イケイケ
ドンドン的なイメージしかなかったのですが、
「プライベート・ライアン」
は全く違い、どこまでも容赦なく残酷で、
リアリズムを追及していました。
だって戦争だから。そこは戦場だから。
でも、映画はやはり、現代を生きる生身の人間が
演じるものだから限界がある、ということを
グイグイ突きつけてきたのが「卑怯者の島」
でした。
(例えば、試し読みの5ページ目は生身の人間には無理だし、
CGを使うと、そこだけリアリズムが人工化してしまう気がします)
長くなったのに、さらに話は飛ぶのですが、
ジャズの重鎮で、ジョン・コルトレーンという
テナーサックス奏者がいるのですが、
これがまたすんごいゴリゴリの重たい音楽なので、
大天才であり、当然すんごい演奏だし、大好きではあるのですが、
いつ聴いたらいいかわからない人、音楽なんです。
昼間聞ける音楽じゃないし、
夜聴くと夢に出そうだし、
ましてや何かしながらBGMで聴ける音楽
じゃない。
そんな失礼なことしてはいけない、とさえ思わせる。
よってコルトレーンは、覚悟を決めて、
じっと集中して聴くしかないんですね。
それができる人だけが、恍惚のコルトレーンワールドへ
飛べるという(笑)。 
「卑怯者の島」にはそういうコルトレーンの
音楽のようなイメージもあります。
もちろん、まだあの表紙だけで
あれだけ衝撃を受ける
本をまだ手にできていないわけですが、
今のところは、休日の午後に、
窓の外の土砂降りの音を聞きながら、
蒸しっと、やや不快な室内で、
あちらの世界へ飛ぶのがいいのかな(笑)、
なんてイメージしながら、
発売されるその日を待ちたいと思います。

気軽には読めない、しかし読んだら
魂を揺さぶられるのは間違いない、
日本にはなかった戦場ストーリー!

試し読みはこちら!

トッキー

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